2012年09月07日

一休禅師ゆかりの寺「地蔵院(竹の寺)」


京都市西京区の鈴虫寺から歩いて5分程の所に
一休禅師修養の寺「地蔵院(竹の寺)」があります。

鈴虫寺から西芳寺へ向かう途中に、看板が出ています。

1つだけ願いを叶えてくれる「鈴虫寺」
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スティーブ・ジョブズ氏をも魅了した「西芳寺(苔寺)」は ←クリックするとページが開きます♪
本ブログ内でも紹介しています。

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↑この階段を登り、民家が建ち並ぶ道をまっすぐ進むと
 右手に「地蔵院(竹の寺)」が見えてきます。


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↑「地蔵院(竹の寺)」の総門へ続く参道
 木々が生い茂り、空気の澄んだ静寂さが漂います。

人が少ないので、とても気持ちよく
色んなものが荒らされることなく、そのまま原型をとどめている、
そんな気さえします。


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この場所はもともと、衣笠内大臣といわれた
歌人・藤原家良(1192〜1264)が山荘を営んでいた場所。

家良の没後、室町幕府の管領
南北朝時代の武将・細川頼之(1329〜1392)が
夢窓疎石(むそうそせき)の弟子・宗鏡(そうきょう)禅師を
招き建立しました。

※夢窓疎石(夢窓国師)とは、鎌倉時代から室町時代の著名な禅僧。
各地を巡遊、寺を開基。自らも作庭を行ったことでも知られ
京都市内では、西芳寺(苔寺)、天龍寺の庭園などが有名。


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↑総門の向こうに竹林が見えます

一休禅師(1394〜1481)は、後小松天皇のご落胤といわれ
この寺院にほど近い民家で生まれたとされています。

安国寺に入門する6歳まで、この寺院で修養したそうです。


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↑竹林の参道

とても静かな侘び寂びの世界。
聞こえるのは、風に揺れる笹の葉音と竹のしなる音。
少しずつ気持ちが落ち着いていくのが分かります。


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↑本堂が見えてきました

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本堂には、本尊地蔵菩薩や細川頼之公、
夢窓国師とその高弟・宗鏡禅師の木像が安置されています。

細川氏と関係の深い寺院だったことから、
当時の朝廷の信仰も厚く、室町時代には
京都五山に匹敵する特権を与えられ、
多くの寺領が寄進され、隆盛を極めたといいます。


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↑「十六羅漢(らかん)の庭」へ続く二の門が見えます

このお寺の見所は、他にもあります。
それは、京都市有形文化財指定の方丈(建物)と
京都市登録名勝指定、宗鏡禅師作の「十六羅漢(らかん)の庭」。

スギ苔が覆う庭に羅漢を意味する十六の石を配した
平庭式枯山水庭園です。

※羅漢とは、初期の仏教では、修行者の到達し得る最高位を
このように呼び、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者を指す。
インドの宗教一般では「尊敬されるべき修行者」を意味します。


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↑苔と木々に包まれた境内

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↑この門の中に、方丈と十六羅漢の庭がありますが
 ここから先は撮影禁止のため本ブログではご案内できません。

建物内は、しっとりとした落ち着きと風格が漂っていました。
お庭と建物の調和が素晴らしかった!

建物の中には、建立した細川家の家系図などがあり
細川ガラシャや第79代・元内閣総理大臣の
細川護熙氏(1993年8月就任)の名を見ることができました。

今でも、細川家の方々が参拝にお見えになるそうです。



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わらじを履いたお地蔵さん「鈴虫寺」


京都市西京区、松尾山麓に佇む「鈴虫寺」。

1つだけ願い事を叶えてくれることで有名な
わらじを履いたお地蔵さんのいる禅寺です。

最寄駅の阪急嵐山線「松尾」駅で降りると
踏切の向こうに桂川が流れ
白い入道雲がモクモクと立ちのぼる夏空が広がっていました。


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↑桂川と入道雲

これから向かう鈴虫寺の周辺には
一休禅師ゆかりの寺「地蔵院(竹の寺)」
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スティーブ・ジョブズ氏も魅了した苔の庭園「西芳寺(苔寺)」 ←クリックするとページが開きますよ♪
などがあります。

この2ヶ所については、次回のブログで紹介しています!


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↑西芳寺川

鈴虫寺へは、途中から西芳寺川に沿って進みます。
川の両岸には青モミジや桜の木々が生い茂り
川面は澄んだ水をたたえています。

春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色といった
四季折々の風景が楽しめそうな道です。

ゆっくり歩いたので少し時間がかかりましたが
鈴虫寺に到着です。


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↑木々に埋もれるように上へと80段の石階段が続きます

正式名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。
秋だけでなく、四季を通じて鈴虫の音色を聞くことができることから
「鈴虫寺」の名で親しまれています。


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↑なにやら凄い人だかりです

今日は、平日なのでそれほどでもありませんが
土曜・日曜・祝日は、石階段の上から下まで
ずら〜りと行列ができるそうです。

集中するときは、階段を降りて少し進んだ華厳寺橋まで
行列が伸びるのだとか。。。人に聞いた話では
20年近く前には、すでにこの人気ぶりだったようです。


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↑鈴虫寺 山門(入口)

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↑日本で唯一わらじを履いたお地蔵さん(幸福地蔵菩薩)

右手には錫杖(しゃくじょう)、左手には宝珠(ほうじゅ)を持ち
みんなの所へ願いを叶えに行けるように、わらじを履いています。

願い事をするには、ただ手を合わせればいいだけではありません。
ちゃんとした作法があるんですよ!!

その方法は、鈴虫寺の名物<鈴虫説法>の中で
教えてもらえるので、ご安心を。


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↑入口の山門をくぐり中へ進みます

正面の建物の中に入ると、聞いたことがないくらい大きな音色で
リイーン、リイーンと鈴虫が鳴いています。
(建物の中は撮影禁止のため写真がありません)

それもそのはず、ケースの中にいる数千匹の鈴虫が
一斉に鳴いているのです。

静かな夜道、どこからともなく聞こえてくる
あの情緒あるか細い音色とは違い、活気づく音色でした。

テーブルにつき、しばらくするとお茶と菓子が運ばれ、
鈴虫寺の名物<鈴虫説法>が始まります。
時間にすると20分〜30分ぐらいだったかと思います。

日替わりなのか、1回ごとなのか順番は分かりませんが
住職や副住職をはじめ数名のお坊さんが
お寺のことやお参りの仕方、
日々の心の持ち方についてお話ししてくださいます。

その話しっぷりは、まるで落語を聞いているかのよう。
面白くユーモアたっぷり、そしてちょっぴり皮肉を交えながら
リズミカルにお話してくださるので、あっという間に終わってしまいます。

遠方から何回も通ってくる人がいるほど、人気の説法です。


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↑境内の植物

説法の中で、年齢問わず
神社とお寺の違いやお札とお守りの違い、
それぞれのお参りの仕方を知らない人が増えた、
ともおっしゃっていました。

皆さんは、神社とお寺の違い
それぞれのお参りの仕方をご存じですか。

最近どのお寺でも建物や庭を眺めて帰るだけの人が多く
せっかく来たのに、手をあわせてお参りする姿を
見ることが少なくなりました。

神社仏閣に行かれたときは
感謝の気持ちとお礼の意味を込めて
お参りされてみてはいかがでしょう。


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↑境内のお庭を散策

説法が終わり、ずら〜りと並んだ
次の参拝者の行列を横目にお庭の散策です。


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↑境内のお庭を散策

説法を聞いたあとだからでしょうか。
見るもの、聞こえるもの、触れるものが
いつもより鮮明に感じます。

山門をくぐり石階段を下り垣根越しに横を眺めると
まっすぐ伸びる鮮やかな青竹が広がっていました。
こんなキレイな竹林は始めてです。
感動でしばらく、呆然。。。


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その時、その場所で楽しめることがある。
問題はそれに気づけるかどうか。




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2012年08月05日

水神の気が満ちる「貴船神社・本宮」


京都・貴船の川床に続きやってきたのは「貴船神社」。
皆さんご存じ、水神と縁結びの神様です。

地域名は貴船「きぶね」と呼びますが、
貴船神社は、水の神様であることから濁らずに
「きふね」と読みます。

貴船神社は、叡山電鉄「貴船口」駅から
貴船川に沿って北上すると、貴船神社の
本宮、結社(中宮)、奥宮が順に鎮座しています。


奥宮
 ↑ 徒歩 約7分
結社(中宮)
 ↑ 徒歩 約8分
本宮
 ↑ 徒歩 約25分
貴船口駅

上記の各宮をクリックするとページが開きます!


願いが叶う参拝順というのがあり
まず「本宮」へ、次に「奥宮」へ、そして
その帰りに結びとして「結社」に参拝する『三社詣』が
古くからの習わしだそうです。


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↑貴船神社の本宮 二の鳥居 参道の入口

「本宮」のご神祭は、高龗神(たかおかみのかみ)
「結社(中宮)」のご神祭は、磐長姫命 (いわながひめのみこと)
「奥宮」のご神祭は、闇龗神(くらおかみのかみ)

「結社(中宮)」は、縁結びの神様。
「本宮」「奥宮」ともに同じ水神様といわれ
高龗神(たかおかみのおおかみ)の、高は山の尾根筋、
闇龗神(くらおかみのかみ)の、闇は深谷や谷間を意味し、
「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語だそうです。


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↑鳥居をくぐった目の前にある「白鬚(しろひげ)社」と大杉。
 長寿の御利益があるそうです。

 白鬚社の祭神の多くは「猿田彦大神」です。
 天孫降臨の際に先頭に立ち道案内したことから、
 導きの神としても崇められています。


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↑本宮へと続く石段。
 青もみじをはじめとする木々の緑と
 燈籠の朱色のコントラストが、すばらしい!!


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↑石段を登った先では、樹齢400年、樹高30mのご神木
 「桂の木」を仰ぎ見ることができます。


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↑根本からたくさんの枝が天に向かって伸び、
 上部では、生気を吹き出すように八方に枝葉を広げています。

その昔、貴船は「気生嶺」「気生根」とも書かれていました。
大地のエネルギー「気」が生ずる山、
「気」の生ずる根源という意味だそうです。

神道では、体内の気が衰えることを「気枯れ(けがれ)」といい、
古来より、貴船神社に参拝する人は皆
御神気に触れ、気力が充実することから
運気発祥(開運)の篤い信仰もあるそうです。


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↑貴船神社・本宮(2007年に改築)
 心願成就・家内安全・商売繁盛などの御利益があるとされ
 拝殿には、年齢・性別を問わずたくさんの参拝者が
 列をつくり賑わっています。みんな何をお願いしているのでしょうか。


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↑旧暦の七夕が近いこともあり、境内には願い事を書いた
 短冊を吊した笹の葉が飾られていました。


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↑貴船神社といえばこの「水占い」が有名。
 自分で選んだ、おみくじをご神水に浮かべると
 文字が浮かび上がり、内容を読むことが出来るんですよ。

本宮の社殿前の石垣からコンコンと湧くご神水は、
夏は冷たく冬は暖かい弱アルカリ性の水らしく、
今まで一度も枯れたことがないそうです。

この美味しい水は名水といわれ、
古来より茶人が茶を点てるのに珍重したとか。
今も飲むことが出来き、容器に汲んで持ち帰ることができます。


貴船の山から湧き出るご神水の傍らに「水五訓」が記されていました。

一、自ら活動して他を働かしむるは水なり
二、常に自ら進路を求めて止まざるは水なり
三、自ら清くして他の汚水を洗い清濁併せ容るるの量あるは水なり
四、障害に逢い激しくその勢力を百倍するは水なり
五、洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり雲となり
  雪と変し霰と化し凝っては玲ろうたる鏡となる、
  而しかもその性を失わざるは水なり



しなやかさと、いざという時の強さ、
自在に姿を変える柔軟さを持ちながら水としての性は失わない。

私は、そんな風に生きているだろうか。



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