前回の
日本三大秘境のひとつ「祖谷(いや)」と古民家再生 NO.1 の
続きです!読んでいない方は ↑ ↑ をクリックしてくださいね♪
↑<篪庵>の有る風景
今から約40年前、アレックス・カー氏は初めてこの集落(祖谷)を訪れました。
この地に魅了され当時空き家だった、築約300年ほどの
茅葺き屋根の古民家を購入し、しばらくそこで暮らしていたそうです。
フルートが趣味だったアレックス・カー氏が私の城と称したこの家に
小さな竹の横笛という意味の「篪(ち)」と
家を意味する「庵(いおり)」を合わせ<篪庵>と名付けました。
↑建物の大きさも風格も<浮生>とは違う<篪庵>
この篪庵は、今のNPO法人「 篪庵トラスト」のきっかけとなり、
現在は「篪庵トラスト」が直営する宿泊施設にもなっています。
↓「篪庵トラスト」が直営する、築約300年の茅葺き民家ステイ<篪庵>
http://www.chiiori.org/
<篪庵>は、「桃源郷祖谷の山里」とは別の場所
祖谷の「釣井集落」内にあります。
↓アレックス・カー氏の活動に関するサイト
http://www.alex-kerr.com/jp/index.html
↑<篪庵>の堂々とした玄関を入った目の前はキッチンになっていました
左に見える襖には、アレックス・カー氏が
毛筆で書いた「篪庵」の文字が見えます
↑太く黒光した天井の梁、天井の高さが広い空間を
より一層魅力的にみせています
↑窓からの風景は、額縁に納められた1枚の絵画のようです
<篪庵>に宿泊される全体の約半数は、海外からのお客様だそうです。
ここには、具体的な何かがあるわけではありません。
何もないこの空間に身をゆだね昔ながらの日本の風景を楽しむ、
ただそれだけのために人はやってくるのだとか。
みんなで囲炉裏を囲み談話をする、
縁側に座り刻々と変わる風景をただひたすら眺める。
何をするわけでもなく、そこにいることだけを楽しむのだそうです。
↑2つも囲炉裏があります!
アレックス・カー氏は、祖谷に戻り予約が入っていない時は
今もここで寝泊まりしているとか。
好奇心旺盛で誰とでも気さくに話しをするフレンドリーな方だそうで、
イベントで人を集めて楽しませることが好きなんだそうです。
私も一度、会ってみたいな。
ここからは、ガラリと変わります。
祖谷の観光名所のひとつ「かずら橋」を渡って来ました!
↑幅約2m、長さ約45m、水面からの高さ約14mの「かずら橋」
平家の落人が追ってから逃れるため、
いつでも切り落とせるように作った吊り橋。
日本三奇橋の一つで、重さ5tのシラクチカズラで作られています。
↑かずら橋の下を流れるの祖谷川
水に濡れると緑色に変わる「阿波石」のおかげで、
エメラルドグリーンの透き通った水面をたたえています
↑みんな怖そうに「かずら橋」を渡っています
一歩でも踏み外すと落ちてしまいそうな緊張感がたまらない!
との理由から一部の旅行好きの間で人気になり
この「かずら橋」には、年間約35万人もの観光客が訪れるのだとか。
その甲斐あってか、死ぬまでに一度は渡ってみたい
「世界の吊り橋10選」にも選ばれています!
(日本からは、この「かずら橋」と静岡県の「夢の吊橋」の2つが選ばれています)
↑それもそのはず!橋の床に渡された横木の間隔は約15cmも空いています
踏み外すと橋から足が突き出るに違いない!
過去に、そんな観光客はいなかったのだろうかと想像してしまいます。
昨日の雨で横木はしっとりと濡れ、ますます怖い。。。
動くたびに橋はユラユラと揺れスリル満点です。
この「かずら橋」は、国・県指定重要有形民族文化財に指定されています。
3年に1度、架け替えが行われているそうで、ちょっと安心しました。
みなさんも機会があれば、このスリルをぜひご体感ください!!
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