2012年11月25日

京都屈指の紅葉の名所「永観堂」


京都屈指の紅葉の名所「永観堂(えいかんどう)」。

京都市左京区永観堂町にあり、その地名にもなった東山の古刹で
約3000本の紅葉が境内を彩ります。


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永観堂(禅林寺)は、平安時代初期の863年に
弘法大師の弟子・真紹(しんじょう)僧都によって創建され
1100年余りの歴史を誇ります。


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↑瓦や白壁にも紅葉の赤い色が反射しています

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↑境内の紅葉

永観堂の歴史は、大きく三つの時代に分けられます。

真紹僧都から永観律師(ようかんりっし)が
住職になるまでの約220年間は真言密教の寺院でした。

その後、永観律師から静遍僧都(じょうへんそうず)までの
約140年間は、真言密教と奈良で盛んだった
三論宗系の浄土教寺院に、そして浄土宗の寺院となり現代にいたります。


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お気づきでしょうか?
この永観堂は、永観律師(ようかんりっし)の名に由来するのですが
ようかんどう、ではなく えいかんどう と呼ぶんですよ。


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永観堂といえば「みかえり阿弥陀像」でも有名ですよね。

その昔、永観が底冷えのするお堂で
ある時は正座し、ある時は阿弥陀像のまわりを念仏して
行道していたそうです。

すると突然、須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を下りて
永観を先導し行道をはじめられた。
永観は驚き、呆然と立ちつくすと阿弥陀は
左肩越しに振り返り「永観、おそし」と声をかけたのだそうです。

永観は、その尊く慈悲深いお姿を後世に伝えたいと
阿弥陀に願われ、阿弥陀如来像は
今にその尊容を伝えると言われています。

実際にその「みかえり阿弥陀像」に手を合わせることができますが
撮影禁止のためこの場でのご案内はできません。
ご覧になりたい方は本堂の中にも足を運んでくださいね。


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↑一面を多い隠す紅葉
 赤い絨毯を敷き詰めたように鮮やかです


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↑放生池に浮かぶ弁天島とそこに架かる橋
 水面に映りこむ風景にも目を奪われます


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今年の紅葉は、急に冷え込んだこともあり
昨年よりも色づきが良くとてもキレイです。
過去に何度かこの季節に来たことがあるのですが
今までで一番見応えがあった気がします♪

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↑阿弥陀堂(本堂)を隠すレースカーテンのような紅葉

「みかえり阿弥陀像」を拝むため多くの観光客が
御影堂(大殿)や阿弥陀堂(本堂)を拝観するため
中は長蛇の列になっています。


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↑境内で鳥の巣箱を見つけました!
 どんな鳥が飛んでくるのかしばらく眺めていましたが
 観光客が沢山いることもあり。。。


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永観堂には、七不思議といわれるものがあるんですよ。
(七つじゃなくても七不思議・・・)

1 <抜け雀>
小方丈の欄間に描かれた雀の絵(狩野探幽の筆といわれる)
10羽の雀が描かれていたが、右の欄間の1羽がいつの間にか
消え去ってしまい9羽になっていた。
この欄間の裏に1匹だけ鼠が描かれていて
この鼠になったのではないかともいわれている。

2 <悲田梅(ひでんばい)>
永観律師が待ちわびて貧しい病人に梅の木の実を
施したといわれる梅の樹、かつては梅林ほどあったといわれるが
現在は一本だけになり小さな実をつける。

梅が実をつけていることの何が不思議なの?と思われた方いませんか。

梅の品種にもよりますが、梅の寿命は長くて100〜300年、
一般的には25年ぐらいから実の付き方が減少していくそうです。

永観が生きていた時代からその梅があったとするなら
樹齢は900年を超えるでしょう。


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3 <臥龍廊>
御影堂から、阿弥陀堂、開山堂に登っていく階段と廊下。
山の斜面に沿って、巧みに木を組み合せて作られ
釘を1本も使わずに造られている。
龍の背中がうねっているように大きく湾曲していて
龍の体内を歩いているような感覚が得られとか。

4 <三鈷の松>
御影堂の横に立つ、葉先が3つに分かれている珍しい松の古木。
「三鈷」とは、「智慧」「慈悲」「真心」を表す密教法具のこと。
この松の葉を持っていると3つの福を授かるといわれる


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5 <木魚蛙>
御影堂の裏のあたりで、4月から5月にかけて蛙(カエル)が
木魚を叩いているような声で大きく鳴くのですが
その姿を誰も見たことがないといわれる。

6 <火除けの阿弥陀>
瑞紫殿の本尊。開山した真紹僧都が安置した5体の仏像の一つで
他の4体は応仁の乱で焼失するがこの像だけ奇跡的に
焼け残ったため「火除けの阿弥陀」と称されて尊ばれる。


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7 <岩垣もみじ>
境内の裏の急斜面から生えている紅葉。
元の邸宅を所有していた平安時代初期の歌人 藤原関雄が隠居中に、
「奥山の岩垣紅葉散りぬべし照る日の光みるときなくて」と
詠んだことに由来して名付けられる。

8 <勅使門前の光る砂>
勅使門の前には、勅使が、歩いて身を清めるための盛砂がされている。
その砂が、月明かりに光り、明かり取りとしても利用されたといわれる


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さて、皆さんはこの七不思議のうち幾つ見つけられるでしょうか。
紅葉以外にも目をこらして探してみてくださいね。



タグ:京都
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2012年11月02日

甘露醤油(再仕込み醤油)の老舗「佐川醤油店」


「再仕込みしょうゆ」または「刺身しょうゆ」の異名をもち
山口県柳井市が発祥といわれる「甘露しょうゆ」。

その山口県柳井市に、創業180年余りの歴史を誇る
甘露しょうゆの老舗「佐川醤油店」があります。

「佐川醤油店」のホームページ

http://www.sagawa-shoyu.co.jp/

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↑創業天保元年(1830年)の「佐川醤油店」

佐川醤油店は、風情のある白壁の街の一角にあります。


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↑白壁の街
 訪れた日は、少し曇っていましたが
 風情のある街並みは、しっかり楽しめましたよ。


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↑白壁の街の入口にある「三角餅(みかどもち)屋」
 明治の文豪「国木田独歩」ゆかりのお店です。


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↑散髪屋さんもなんだか風流でいいですね♪

そんな街並みの傍らにあるのが佐川醤油店。
そのしょうゆ蔵は、無料で見学ができるんです!!


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↑甘露しょうゆの醸造が行われている蔵の中。

使われているお水は、琴石山系の伏流水で
地下70mからくみ上げた地下水を使用しているそうです。

その地下水は、蔵の入口や横に設置された蛇口から
ポリタンクやペットボトルに汲んで持ち帰れるようになっています。
しかも無料です!!

「佐川醤油店」の心遣いを感じるサービスですね。


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↑数年前に「ザ・鉄腕ダッシュ」でTOKIOの山口君と長瀬君が
 ソーラーカーで訪れ、しょうゆ造りを手伝ったそうです。
 その時、2人が使用した白い長靴が展示されていましたよ。

 他にも多くのメディアに取り上げられ人気の芸能人も訪れています。
 蔵の中には、その時の写真などが天井まで飾られていました。


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↑醸造中のしょうゆの香りが蔵に漂っています
 出来上がる途中のしょうゆの香りは
 私の知っているしょうゆの香りとは少し違っていました。

現在では全国で作られるようになった甘露しょうゆですが
流通してる量は少なく1%にも満たないそうです。

その理由は製法にあります。
名前に「再」があるとおり、一度出来上がった生醤油に
再び麹をいれて二度仕込んだ醸造法で、
濃口よりも倍以上の材料と時間をかけて作られます。
(出来上がるまでに4年はかかると聞いたことがあります)

色、味、香りとも濃厚になるのですが、
その分、原料と時間のかかる贅沢な醤油といえます。

主に刺身、すし、冷奴などにかけて食しますが
焼肉やステーキ、チャーハンの仕上げに少量を加え
熱を加えると甘露しょうゆの良い香りが食欲をそそる
風味付けや隠し味としても最適!


余談ですが日本農林規格(JAS)では
しょうゆの種類を製造方法、原料、特徴などから
「濃口しょうゆ」「淡口しょうゆ」「溜まりしょうゆ」
「再仕込みしょうゆ」「白しょうゆ」の5種類に分類。
そして醤油ではなく「しょうゆ」と表記しています。


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↑しょうゆ蔵は、奥行きがあって天井も高い!

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↑蔵に入った左側には、佐川醤油店の商品が
 ずらりと並んでいました。

こんな美味しそうなしょうゆを目の前にして
買わないハズがありません!
「甘露しょうゆ」と「濃口しょうゆ」そして
「しょうゆ風味ごまふりかけ」を購入♪


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お料理が苦手な私ですが、しょうゆを変えるだけで
こんなに味が変わるのかと思うほど
美味しく作れました♪なんだか感激です。

↓ これらの商品はネットでも購入できます!! ↓

http://www.sagawa-shoyu.co.jp/eshop/shop/shop_index.cgi
味わってみたいと思われた方は、ぜひお試しください


また、しょうゆ蔵の見学の際は
白壁の街も一緒に散策してみてくださいね♪




タグ:山口
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2012年09月22日

京都 西陣でみた京町屋の坪庭


みなさんは、京都の「西陣」をご存じでしょうか。
そう、いわずと知れた西陣織の織物産業が集積する場所です!

たまに「西陣」という住所があると勘違いされるのですが
これは、その辺り一帯を指す言葉で西陣という住所は存在しません。

では、京都のどのエリアを指すのかというと
京都府京都市上京区から北区あたりで
上京区内、東の堀川通から西の七本松通、
北の鞍馬口通から南の中立売通あたりまでの範囲の中を指すと
考えられていますが、正確には定められていないようです。

今日、紹介するのはその西陣の街に今でも残る
京町屋の坪庭風景です!!

この日は「千両ヶ辻祭り」の催しで通常は見学できない
京町屋の坪庭を見学することができました。

※千両ヶ辻とは、西陣が最盛期だった頃についた通りの名前(辻・道の名前)で
 安倍晴明を祀る清明神社から西へ行った所にあります。


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↑京都を代表する写真家 水野克比古さんの自宅
 お祭りの日は、着物などを飾りお庭の雰囲気を盛り立てています


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また、水野克比古さんの自宅の向かい側には
明治初期の表屋造り町屋を修復した
水野克比古フォトスペース「町屋写真館」があり
水野克比古さんと息子さんの水野秀比古さんの作品が展示されています。


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↑水野克比古フォトスペース「町屋写真館」の中庭です。いい雰囲気です。

普段は、予約制で公開(入場無料)しています。
予約が無いときは閉館したままなので、
お立ち寄りの際は、事前に予約してくださいね。

↓水野克比古フォトスペース「町屋写真館」の連絡先

http://craft.kyoto-np.co.jp/osusume/mizunoshashinkan.html

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↑水野克比古フォトスペース「町屋写真館」のおくどさん。
 (おくどさんとは、台所のことです)


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↑天井が高く黒光りした梁に歴史を感じます

次に拝見したのは「願いが叶う松」のある坪庭です。
そのお庭があるのは、お誂え着物絵師
南 進一郎さんの作業場&お店の「夷風(いふう)」です。


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残暑厳しい夏の日、うずまき型の蚊取り線香とその香りに
懐かしさを覚えずにはいられません。
しかも、このお庭によくマッチしています。

コンセントに差すだけや置くだけの現代風の蚊取りマットが
ここに置かれていたら、さぞかし興ざめしたことでしょう。


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↑燈籠の横の赤松が「願いが叶う松」

この松に手をあてて願い事をすると良いのだそうです。
ずっと子供が出来なかった夫婦に子供ができたとか
就職が決まったとか、
願いが叶った人がお礼参りに訪れるそうです。


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↑お願い事をしています、何をお祈りしたのでしょう。
 私も願い事をしました♪

「夷風」では、着物の絵付け作業をはじめお庭も
無料で見学ができます。
予約が無くても自由に見学できますが不定休なのでご注意ください。

次に拝見したのは、NHK「美の壺」で紹介された坪庭。


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普段、このお庭は一般公開されていないのですが
この日は「千両ヶ辻祭り」だったので特別に見ることができました。


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↑障子とお庭の緑との雰囲気に、日本人の和の心を感じます。

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↑障子に寄り添うように座り、しばらく庭を眺め
 ほのぼのした気分になりました。
 いくら見ていても飽きることのない坪庭の風景でした。



西陣には、西陣織問屋以外にも
町屋を利用した料理店やカフェなどが点在しています。

パッと見た感じでは、店舗だとは分かりにくいお店もありますが
友達と彼氏や彼女とまたは夫婦で
色んなものを探しながらブラブラ散策するのも楽しいですよ♪



タグ:京都