2012年08月01日

四国八十八ヶ所の霊場「屋島寺」


香川県高松市屋島東町の「屋島」と呼ばれる半島には
四国八十八ヶ所霊場の一つ「屋島寺」があります。

「屋島」は、高松市の東に位置する標高約293mの
火山大地の半島で、頂上付近が平坦になっていてその形状が
屋根に似ていることから、屋島と呼ばれるようになったそうです。


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↑港の向こうに見えるのが「屋島」です。
 真横に切り取ったように、頂上が平坦(水平)になっているのが分かります。

屋島は、その名の通りもともとは島でしたが
江戸時代の新田開拓により、今は陸続きになっています。


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↑高松琴平電気鉄道「琴電屋島」駅からみた屋島。
 数年前までは、ロープウェイで山頂まで行けたそうですが
 今は廃業になっているため、シャトルバスで山頂まで登ります。


屋島は、源平合戦「屋島の戦い」の舞台となったところでもあり
山頂からは、古戦場を望むことができます。

源平合戦の古戦場についてのブログは、ココをクリックしてね!

まずは、四国八十八ヶ所霊場の一つ
八十四番目の礼所「屋島寺」をお楽しみください。


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↑屋島寺の東大門(入口)

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↑屋島寺の本殿。その横には、太三郎狸の「蓑山(みのやま)大明神」が祀られています。

屋島寺は、754年に唐僧の鑑真(がんじん)が
屋島の北嶺に創建した律宗でしたが
815年に、弘法大師空海が現在の南嶺に移築し、
真言宗に改宗したといわれる古刹です。

本尊の十一面千手観音は、平安時代前期に作られた一木造り
本殿は、鎌倉時代の末頃の建設といわれ
共に、国の重要文化財として指定されています。

また、このお寺の釣り鐘は「平家供養の鐘」として
知られています。


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↑気になるのは、狸の「蓑山(みのやま)大明神」。
 なぜ、ここに狸の神社があるのか・・・。


境内の記述によると
その昔、弘法大師が四国八十八ヶ所の開創のおり
霧深い屋島で道に迷い、蓑笠を着た老人に山頂まで案内されとあり
のちに、その老人は太三郎狸の変化術によるものだったと知ります。

太三郎狸は、十一面千手観音の御申狸(おんもうしだぬき)であり
数々の善行をつんだため土地の氏神として祀られ
一夫一妻の契りも固く家庭円満・縁結び・子宝を授け幸福をもたらす
狸として信者が多い。
という内容が記載されていました。


また、別の資料をみると
屋島に異変が起こるときは、事前に住職に知らせた。とか
平重盛が助けた狸の子孫を、蓑山大明神に祀っているとも
書かれていました。

太三郎狸は「禿狸(はげたぬき)」とも呼ばれ、
佐渡の団三郎狸、淡路島の芝右衛門狸と並んで、
日本三大狸に数えられています。

太三郎狸は、300匹のタヌキを従えて
淡路島の芝右衛門狸に化け比べ合戦を挑んだり
江戸時代に起きたタヌキの大戦争・阿波狸合戦で
金長狸と六右衛門狸の間に入って仲裁をしたり、
日清日露戦争では満州でも闘ったなど、様々な逸話があります。


琴平町にある「金比羅宮(愛称:こんぴらさん)」の博学狸・松雲斎といい
ここ香川県には、狸にまつわる言い伝えが多いんですね。


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↑本殿に隣接して「宝物殿」があります。

宝物殿には、数多くの寺宝をはじめ
那須与一の子孫が寄進した「源氏の白旗」「源氏の勝臼」や
土佐光起筆の「屋島合戦屏風」「源平盛衰記絵巻」などが所蔵されています。


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↑境内にある大師堂。本殿の時と同様に
 お線香とロウソクをお供えさせていただきました。


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↑七福神も祀られています。

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↑弘法大師空海ゆかりとあってなのか、熊野権現の社もありました。

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↑注意して見ていると、燈籠や屋根瓦など所々に
 徳川家「葵」の御紋が施されています。

なぜ???疑問に思い、お遍路さんが御朱印をしてもらう
納経所の方に質問してみると・・・。

屋島寺は、高松城の鬼門に位置することから
鬼門封じの寺として、高松藩城主に代々庇護されていたから。
というもの。

江戸時代の初期、水戸藩初代藩主・徳川頼房の子
松平頼重が城主だったことから、
屋島寺内で葵の御紋の使用が許されたらしいのです。

ちなみに、松平頼重とは
水戸黄門で知られる徳川光圀のお兄さんにあたります。


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鑑真(がんじん)から始まり、弘法大師空海、源平合戦、徳川家と
長い歴史を歩んできたお寺は今、パワースポットとしても
注目されているようです。





タグ:香川
posted by ショコラ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社仏閣
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