2012年07月14日

蓮(ハス)の早朝観賞! in 万博記念公園


蓮(ハス)の花が咲くとき「ポン」と、
かすかな音がするんだそうです。

「開花音を聞けば、悟りが開ける、地獄に堕ちず成仏できる」という
言い伝えがあり、その音を聞いた人は幸せになれる!!といわれています。

その話を耳にして、蓮に興味を持ったのは
十数年前のまだ20世紀だった頃。

最初は「ポン」というその音を聞いてみたい!と、
思っていたのですが、尊く咲く花の姿を見たら
そんな思いもどこへやら。

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今日、やってきたのは大阪・万博記念公園の
はす池で開催されている
「早朝観蓮会(そうちょうかんれんかい)」です。

なぜ、早朝なのかというと・・・。

蓮華(レンゲ)とも呼ばれる「蓮(ハス)の花」は
早朝から咲き始め、昼には花が閉じてしまうから!
最適な観賞時間帯は、早朝6時ごろ〜9時ごろなのです。

ちなみに、童謡「ひらいた ひらいた」の歌詞には
「ひらいた、ひらいた、何の花が開いた、
レンゲの花が開いた、開いたと思ったらいつの間にかつぼんだ」
とありますが、ここに出てくるレンゲの花とは
野に咲く「レンゲ草」のことではなく
水辺に咲く「蓮華(レンゲ・ハス)」のことなんですよ。


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万博記念公園のはす池には「大賀蓮」「舞妃蓮」「ネール蓮」など
26種1,200株のハスが咲き誇り
蓮の見頃にあわせ、朝6時から入園を始めます。

ということで、始発電車を乗り継ぎ万博記念公園へ。
着いたのは、朝6時半!!
天気予報通り、曇り一時雨というビミョ〜な天気。


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↑早朝にもかかわらず、すごい人です。しかもカメラが、ずら〜り並んでいます。
 年配の方ばかりかと思いきや、20代の若い男女の姿もあり
 なかには、カップルの姿もあって・・・、早朝デートのようです。

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↑花びらの縁に、うっすら薄紅色をさした白い蓮は
 なんと清らかで神々しいことか。


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↑仏教では清浄のシンボルとされ、泥の中から美しい花を咲かせることから
 悪い環境に染まらず清く生きることにたとえて
 「泥中之蓮(でいちゅうのはす)」といわれます。


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↑咲き始めの蓮の花と花が散ったあとにできる花托(果托・かたく)です。
 花托には、種ができます。


蓮(ハス)の呼び名は、花が散ったあとにできる花托が
「蜂巣(ハチス)」に似ていることから
短くなって、ハスになったとか。

また、蓮の花のことを「蓮華(レンゲ)」、
蓮の種を「蓮の実」、蓮の根を「蓮根(レンコン)」と呼び
野菜として食されています。

蓮の実は、精進料理にかかせない食材で
滋養強壮、疲労回復、精神安定、健胃、下痢止め、減肥作用などの
効能があり生薬として、またお茶(ハス茶)としても食され
古代中国では、皇帝への貢物として珍重されていたそうです。

とうことで、はす池にある「はす庵」では
観蓮会期間中の特別営業として早朝から
蓮の実を使った「朝粥定食」が食べられます。


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↑お粥の中央にあるのが「蓮の実」です。
 栗とゆり根と銀杏をたして割ったような味で、ホクホクとして美味しかったです。


蓮の実をお粥にして食べると精力がつくそうで
店員さんは「長寿祈願をしてお召し上がりください」と言っていました。
長寿になるかどうかは別として、胃にやさしいお粥と蓮の実なので
夏バテには効きそうです。


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 その他に、蓮の葉でお酒やお茶を飲む
 「象鼻杯(ぞうびはい)」もやっていました。

 葉の表面に、お酒またはお茶を注ぎ、
 茎からストローのように吸って飲みます。

 葉の様子が、象の耳と鼻にみえることから
 象鼻杯というそうです。






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↑蜂たちの足には花粉玉、蜜を求めて花から花へ飛び回っていました。

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蓮は植物の中でも、もっとも古い品種の一つで
約1億4000万年前には、地球上に存在していたといわれます。

蓮の実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を
長い間保持することができるそうで
遺跡などから発見された蓮の実の発芽にも成功しています。

例えば、2000年前の弥生時代後期の実を発芽させた「大賀蓮」、
約1400年から3000年前の実を発芽させた「行田蓮」、
約800年前の実を発芽させた「中尊寺蓮」などがあります。

これらは、総称して「古代ハス」と呼ばれ
日本各地はもとより世界各国に根分けされています。

この万博記念公園の蓮の中にも「大賀蓮」があるんですよ!
私には見分けがつきませんが・・・。


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蓮の花の命は、わずか4日。

1日目の早朝、蕾をふくらませ
「ポン」と小さくつぶやき開花した花は、お昼前までに花を閉じます。
2日目も早朝から咲き始め、また閉じる。
これを3回繰り返し、4日目の朝には散り始めます。

(開花音が聞ける可能性があるのは、1日目の咲き始めだと
 どこかで聞いたことがあります。確証はないのですが・・・。)

厳しい環境の中で、永くじっと耐えて咲いた花は
儚く短い栄華を謳歌するように、色鮮やかに重々しく咲き誇り
潔く散ってゆくのです。


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「花は散るからこそ美しい」と、誰かが言っていました。

蓮の花のように、環境に左右されることなく
自分をしっかり持ちたいと願いはしても
人は、散ることを畏れて生きている。

手放したくないと握りしめたその手の中にあるものは
いったい何なのか。




タグ:大阪
posted by ショコラ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 花巡り
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