2012年05月19日

奈良・吉野山をめぐる「吉野ツアー」No.3

奈良・吉野山をめぐる「吉野ツアー」No.1 および
奈良・吉野山をめぐる「吉野ツアー」No.2 はご覧になりましたか。

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では、いよいよ3部作のラスト!!No.3のスタートです。

ツアーの後半は、吉野川源流でのランチ♪
そして、ユネスコ世界文化遺産「金峯山寺(きんぷせんじ)」のご紹介です。

先ほど登った吉野杉の林野、その裾野をカーテンのように木々が立ち並んでいます。
杉と杉の間から見えたのは、吉野川の源流。


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↑川底の岩が見通せるぐらい水が澄みきっていて、とてもキレイ!

この川辺で、お弁当タイムです!
みんな、思いおもいの石に腰掛け川面と緑を眺めながら
鮭や鯖の柿の葉寿司をおいしくいただきました。

お弁当を食べ終わる直前になって、気づきました。
食べることに夢中で、柿の葉寿司の写真を撮っていない・・・。
時すでに遅し、お腹におさまったあとでした。
ということでブログをご覧の皆さん、お弁当と食事風景は想像でお楽しみください。


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↑食事のあと、川面を眺めながら黄昏れるスタッフさん。
水に流したいことでもあるのでしょうか。こんな時は、そっとしておきましょう。


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気持ち良さそうに水中をスイスイと魚が泳いでいます。
歩くと汗ばむような陽気でしたが、川の水はひんやりと冷たかった。

川の流れは穏やかですが、少し落差のある所や大きな岩があるような所では
水が勢いよく流れています。


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岩を選び、岩場から岩場へ足を運ぶと
子供の頃ような冒険心がふつふつと湧き上がってきます。
一番大きな岩に登ってみようとか、岩をつたって川の真ん中まで行ってみようとか。。。

そうこうしていたら、出発の号令です。
上から眺めると、薄水色の空と木々の緑、石の白さが際だつ川辺のコントラストが絶妙です。


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のんびり、自然を満喫したら吉野山の下千本に位置する
ユネスコ世界遺産「金峯山寺」へ向け出発です。
ちなみに、金峯山(きんぷせん)とは、吉野山から山上ヶ岳に至る一帯を指すそうです。

バスで移動し着いたのは、ケーブル乗り場。
緑の木立がトンネルのようにアーチを作って、出迎えてくれています。
気持ちいい〜。


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春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季によって表情を変える吉野山は
下千本、中千本、上千本、奥千本と4つのエリアに分かれています。
これから向かうのは、吉野山の入口ともいえる下千本。

現存する最古のケーブルで約3分の空中散歩です。


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桜の名所として知られる吉野山ですが、
なぜこんなに桜が群生しているのか、みなさんはご存じでしょうか。

はるか昔、飛鳥時代から修験道の聖地として知られた金峯山で、
役行者(えんのぎょうじゃ)が修行をしたとき
人々を迷いや苦しみから救い、悟りの世界に導くため
金剛蔵王権現の姿を山桜の木で彫刻したんだそうです。

それ以来、吉野山では山桜をご神木として保護し
参拝者の手によって山のあちらこちらに献木され
日本一の桜の名所となったといわれています。

ケーブルを降りて、テクテク歩くと金峯山寺に到着です。
世界文化遺産となる仁王門(国宝)の大修理勧進のため
2012年6月7日まで、本堂蔵王堂の日本最大の秘仏・金剛蔵王大権現像3体の特別ご開帳、
および本地堂の特別拝観をしています。


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↑日本最大の秘仏・金剛蔵王大権現像3体です。その高さは7mもあります。
実物は撮影禁止のため看板のポスターを撮りました。
ゆがんで色んなものが写り込んでいますが、ご愛敬ということで。


青い姿をした金剛蔵王大権現。
この青は「慈悲」を意味するようで、許しの仏様なのだそうです。
この金剛蔵王大権現の前で、今まで犯した悪事を懺悔すれば
許し報われるのだそうです。

像の前には、高さ1m程の衝立で個室が用意されており
皆、懺悔をしようと行列を作って並んでいました。

どこからともなく聞こえる、ホラ貝の音色の中
例に漏れず私も順番を待って懺悔。
あれやこれや、こんなことあんなこと・・・たくさん。
醜い心をお許しください。


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↑金峯山寺の本堂「蔵王堂(国宝)」です。
この中に、先ほどの金剛蔵王大権現像3体が鎮座されています。


この本堂は、日本で2番目に大きく、2番目に古いのだそうです。
では、1番大きく、1番古いのは???  う〜ん、気になる。

この「蔵王堂(ざおうどう)」には、68本の柱があるんだそうで
その柱すべて、自然木なんだそうです。
なかには、ツツジや梨の木といった珍しい柱もあります。

柱の周りを手を広げて囲むと大人2人分は十分あったと思います。
それぞれ、大きくて立派でした。

もっと驚いたことがあります。それは・・・、
現代では、1階から2階へ1本の柱を使うのが通常ですが
この蔵王堂は、1階と2階の柱は2本の木で建築されているんだそうです。

理由もすごい!!それは地震対策。
これだけ大きな建物になると地震時の揺れで
1階と2階の歪みやねじれのようなものが発生しやすくなります。
そこで、柱を別々にすることでその衝撃を和らげるというのです。

この本堂が建てられたのは、遙か昔の安土桃山時代。
そんな時代に、そんな知識と技術があったなんて驚きです。
先人の知恵とは、すごいものですね。

そして、安土桃山時代から約410年後の2004年、
金峯山寺を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は
ユネスコの世界文化遺産に登録されました。


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↑「南朝妙法殿」 後醍醐天皇の行宮となった実城寺跡。


これで、奈良・吉野山をめぐる「吉野ツアー」3部作完結です。
最後までご精読いただきありがとうございました。

私がいうのも変ですが、長かったですね〜。
一気に読んで疲れたかと思いますので
どうぞ、お茶でも飲んでゆっくり寛いでください(笑)

では、また。


タグ:奈良
posted by ショコラ at 00:00| Comment(1) | レジャー・アミューズメント
この記事へのコメント
ツアーの内容まとめていただいてありがとうございます!!
すごくわかりやすいレポートになっています。
早速facebookページでリンクさせていただきました。
https://www.facebook.com/woodbase.yoshino
Posted by WOODBASE見習い at 2012年05月26日 17:01
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