2012年04月19日

戦国時代からの桜花<又兵衛桜(またべえざくら)>

春うららかな陽気に誘われて、訪れたのは
奈良県宇陀市本郷の「又兵衛桜(またべえざくら)」です。

通称名は、「本郷の瀧桜」ともいいますが
「又兵衛桜」のほうがよく知られているようです。

爆弾低気圧のおかげでしょうか、今年は1週間ほど開花が遅れたようです。
おかげで、鯉のぼりが風をつかまえ、ツバメが空を滑るように飛んでいる
そんな五月の風景ただよう中で、お花見を楽しむことができました。


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バックの桃の花や山々の緑とのコントラストも良く、
春の空によく映えるこの桜は、エドヒガン科のしだれ桜で
樹高13m、幹周り3m、樹齢約300年といわれています。


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↑家来のように「又兵衛桜」に従える、色鮮やかな桃の花

2000年のNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニング映像で
使われたのをきっかけに、多くの観光客が訪れるようになったとか。


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司馬遼太郎や池波正太郎などの歴史小説にも登場している
“後藤又兵衛基次”がこの桜の名前の由来のようです。

大坂夏の陣では、戦力を期待され
徳川家と豊臣家の両方から誘いを受けますが
「豊臣には味方をすることで、徳川には合戦初日で死ぬことで
このご恩に報いたい」と豊臣側で参陣、自刃したといわれています。

ただ、一説には合戦を生き延び僧侶となって
この大宇陀で生涯を閉じたという説もあり、
この桜はその屋敷跡にあることから「又兵衛桜」と呼ばれているそうです。


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この雄大な桜は、戦国時代から平成の世までのこの長い歴史を
どのように想い、どのように眺めてきたのでしょう。

この桜が、ここに根付き花を咲かせ始めた頃、
その時代の人々は、こんなにも長く桜花を咲かせるとは
思ってもいなかったでしょう。


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この桜が見頃を迎える頃、数万人の観光客が訪れるといいます。
輪廻転生が本当にあるなら、数百年という永い年月を経て
前世でこの桜花を眺めた人々が、再びこの「又兵衛桜」に
会いにきているのかもしれませんね。



タグ:奈良 お花見
posted by ショコラ at 00:00| Comment(0) | 花巡り
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