2012年04月15日

<桜守>佐野藤右衛門邸の桜畑

「植藤造園」の社長・佐野藤右衛門邸の桜畑を観賞してきました。

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↑たぶん、この桜が“円山公園”の兄弟木

広沢池のほとりにある佐野藤右衛門邸の桜畑では
円山公園の兄弟木の枝垂れ桜をはじめ
次代の出番を待つ、艶やかな桜たちや
藤右衛門さんが集めた“珍しい桜たち”で彩られていました。


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桜畑では、たんぽぽや薄紫のスミレ、
青くて小さなオオイヌノフグリなどの春の花が咲き、
鴬や小鳥の軽やかな声が心地よく響き
ミツバチや蝶が花から花へと蜜を求め飛んでいます。


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佐野藤右衛門の名は、現在で16代目!
と同時に、日本各地の名桜の保存活動を継承する<桜守>の3代目でもあります。


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↑茅葺き屋根の趣ある自宅

代々、御室(おむろ)御所で知られる仁和寺に仕え、
農業の合間に仁和寺の庭仕事を手伝っていたそうです。

明治より造園業を営みはじめ「植木屋の藤右衛門」から
「植藤(うえとう)造園」となったんだとか。

初代<桜守>となる14代目佐野藤右衛門が
滅び行く桜を憂い、全国各地の名桜の保存をはじめ
現在では、約200種の桜を保存しているんだそうです。


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↑次世代に向けて桜を育てています

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↑つぼみの中につぼみが!!
この桜は「弥彦(やひこ)」といって、日本に2本しかない桜だそうです。


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↑その「弥彦」が咲くとこうなります。とても愛らしい〜。

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↑白く大振りな花を咲かせる「白妙」

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↑薄ピンク色の可憐な花びらが印象的な「大提灯」

16代目は、傷ついた桜を手当したり新種を見つけることも
大切な仕事のひとつとおっしゃって、80歳を超える今でも
全国各地を飛び回っているんだそうです。
その活動範囲は国内に留まらず、フランスやドイツなど海外にも及びます。

見事な桜を咲かせ「祇園の夜桜」の名で知られる
京都・円山公園の枝垂れ桜、実は2代目。

「一重白彼岸枝垂桜」という品種になる初代の桜は、
昭和22年に、樹齢200年余で枯死してしまったのですが
15代佐野藤右衛門さんが、その桜から種子を採取し育て、
初代と同じ場所に植樹したんだそうです。

不思議なもので、そんな歴史を知ってから見る桜は、
以前にも増して艶やかで威風堂々として見えます。


造園や桜植栽の仕事は、円山公園・蹴上インクラインの国内の桜はもとより、
「イサム・ノグチ」に協力し、パリにあるユネスコ本部・日本庭園を
手がけるなど海外でも活躍し
1997年には、ユネスコ本部から「ピカソ・メダル」
1999年には、「勲五等双光旭日章」を受賞されています。


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↑蹴上インクラインの桜



以下、講談社「桜守のはなし」より引用

「桜をみるんやったら、じぶんが好きな桜を1本だけ決めて
春だけやなく、夏の桜、秋の桜、冬の桜と1年とおして
みていってほしいんです。<中略>桜は守り、そだて、継いでやらな
絶えてしまう木なんです。守るといっても保護するわけやない。
ちょっと手をそえてやるぐらいでええんですわ。
家族をみるのとおなじです。たいせつなのは、見守る、ということです。
それがわたしらのしごとなんだと思いますわ。」


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タグ:京都 お花見
posted by ショコラ at 00:00| Comment(0) | 花巡り
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