171年ぶりの「ミラクルムーン」!!
今年は、月(ムーン)に関する天体ショーが
たくさんあった年でしたね。
9月8日 十五夜(仲秋の名月)
9月9日 スーパームーン
10月6日 十三夜
10月8日 皆既月食(赤い月・ブラッドムーン)
11月5日 ミラクルムーン(後の十三夜)
スーパームーンと皆既月食、ミラクルムーンの写真を
いつも仕事を一緒にさせていただいている
プロのカメラマンさんが送ってくれました!!
これは、かなり嬉しい♪
カメラマンさんに許可をもらい、ブログに掲載させてもらえることに!
その写真がコチラ↓ ↓ ↓
↓ 9月9日の「スーパームーン」
「スーパームーン」とは、
月と地球の距離が短くなり、最も近づいたときに
「満月」または「新月」が重なる現象を言うそうです。
NASAによると、通常の満月に比べ、
大きさが14%、明るさが30%増して見えるそうです。
実は、2014年の「スーパームーン」は
7月12日、8月10日、9月9日と3回あったんですよ。
なかでも8月10日は、最も大きく明るく輝いていたことから
「エクストラ・スーパームーン」と呼ばれました。
次回は、2015年9月28日に観測できるようですが、
今回と同様、最高のタイミングで
「スーパームーン」が起こるのは、20年後の2034年らしいです。
↓ 10月8日の「皆既月食」赤い月・ブラッドムーン
空のイリュージョンともいわれる「皆既月食」は、
地球と月が一直線に並び、地球の影に月が入り込み
月が欠けて見えたり、月の色が変化したりする現象のこと。
地球の影に入るため太陽の光が届かず
月が暗闇に隠れてしまって見えないのでは?と思いますが
実は、太陽から発せられる青と赤の光は、
大気の影響を受け屈折しながらも
月まで届き、ほんのりと照らすのだとか。
光の成分のうち、波長の短い青い光は大気に散乱されるため
ほとんど月まで届かず、波長の長い赤い光は散乱されにくく、
大気中を通過し月まで届くそうです。
その赤い光によって、月は赤銅色になり
赤い月・ブラッドムーンが誕生するという訳です。
ちなみに、このブラッドムーンは
皆既月食ならではの現象で、夕日が赤く染まる現象とは異なります。
日本で見られる次の皆既月食は、2015年4月4日らしいですよ。
↓ 11月5日の「ミラクルムーン(後の十三夜)」

「ミラクルムーン」とは、
旧暦の9月に「十三夜」が2回訪れることを言います。
ご存じの通り日本では、古来より
仲秋の名月といわれる「十五夜(旧暦8月15日)」や
「十三夜(旧暦9月13日)」という月を愛でる風習があります。
余談ですが、
十五夜は、中国から日本に伝来したのに対し
十三夜は、日本独自の風習なんですよ。
通常は、この2回で終わるのですが
今年の名月は、なんと3回もあるのです。
この3回目に訪れる名月のことを
「ミラクルムーン(後の十三夜)」と呼んでいます。
旧暦の9月に「十三夜」が2回もやってくる理由。
それは、旧暦と現在の暦との調整で生じる閏月(うるうづき)によるもの。
現代、用いている暦は
太陽の動きを基にした太陽暦(1年・365日)で
月の満ち欠けを基にした旧暦の太陰暦(1年・354日)との間に
1年で11日の日数差が生じる。
この日数の差による季節のズレを調整するために、
3年に1度(11日×3年=33日)、
閏月(約1ヶ月)を追加するのです。
今年は9月のあとに、もう一度9月が挿入されたため
名月「十三夜(旧暦9月13日)」が2回やってきた!という訳です。
次の「ミラクルムーン」は、95年後の2109年というから
私たちの子孫の時代。
今回は、一生に一度見られるかどうかの
名月だったということになります。
ちなみに、閏月を挿入する太陰太陽暦は
1685年の江戸時代から使っており
現代の太陽暦に改暦したのは、明治から。
明治5年(1872年)12月3日を、
明治6年(1873年)1月1日として太陽暦を導入しています。
前回の「ミラクルムーン」は、171年前の1843年、
江戸時代後期、第12代征夷大将軍、徳川家慶の時代でした。
その当時は「ミラクルムーン」なんていう
横文字はなかったハズ。。。
江戸時代の人々もやはり「後の十三夜」といって
この月を愛でたのでしょうか。
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